るなてぃっく野狐

野良狐がゆっくりと錯乱していく

検索されなさそうな検索ワードに引っかかるような、そんな記事を書きたい

ブログ数はまだ全然足りていないが、今日はブロガーがしそうなことをしたいと思う。
ブロガーと言えば?そう、いかにPV数を伸ばすか。それこそが使命である。
これは自明の事実であり、いかに感動的な文章を書こうが、見ている人がいなければ意味がない。
人に読まれてこそブロガーはブロガーたりえ、人に読まれてこそ名は知れ渡る。
はてなブログさんも、閲覧者数が増えるブロガーを歓迎するに違いない。

ということで、ブロガーがしそうな考察「いかにPV数を伸ばすか」が今日の議題である。

さて、これまでに30ほどのブログを書いてきた。
10ヶ月でたったの30だ。まあ、それはさておき、はてなぶろぐの管理画面には「アクセス解析」なるシステムが備わっている。とどのつまり、閲覧している人がどういったルートから自分のブログに至ったかを知ることができるのだ。

今ではこういったアクセス解析のツールもあたり前となっているが、僕はこのシステムはネット界におけるソナー的存在だと思っている。
大海原で金塊をサルベージするとき、伝説を信じただけでは見つからないように、闇雲にブログを書いていたところでPV数が伸びるわけではない。ソナーが反応する方向に舵を切るからこそ、金塊は探り当てられるのだ。

さて、そういうわけで、アクセス解析画面を開いた。
この10ヶ月で約800件ほどの閲覧があるではないか。

ほとんどがgoogleから来ており、恋人や知人による検索がほとんどであるが、一部、外部からの閲覧もある。
外部閲覧では、検索エンジンにどのような検索ワードを打ち込んだかがわかる。
せっかくなので、一部をここで紹介して、さらに過去記事のURLを貼らせてもらおう。
この記事から他の記事へと読者を持って行き、効率的にPVを集めようと思う(ブロガーっぽいことをここに来て初めてしてみる)。

ではでは、お待ちかねの発表タイムー


記事名『未来へと繋がるブーケトス』
http://norakitsune.hatenablog.com/entry/2016/10/10/203521
googleより 検索ワード「ブーケを取る女の争い」
yahoo!検索より 検索ワード「ブーケトス 奇跡」
googleで検索した人にとっては少しは求めるものが手に入ったかもしれないが、yahoo!から来た人にとってはちょっと申し訳ない・・・ブーケトスに奇跡を信じて「ブーケトス 奇跡」と検索したに違いない。
それが、このブログを読んで、ブーケトスは奇跡ではなく、ただの争いであったことを知るのだから・・・


記事名『猫娘
http://norakitsune.hatenablog.com/entry/2016/10/17/091648
yahoo!検索より 検索ワード「lucky cat ウイスキー
yahoo!検索より 検索ワード「野狐商店 ブログ」
もう、本当に申し訳ない。読者にも見当違いのページに来させてしまって申し訳ないが、本坊酒造さんにも申し訳ないし、なによりこの「野狐商店」の従業員さんに申し訳ない。本坊酒造さんであれば、僕がただ彼らのウイスキーを好きであることを宣言しているだけだが、野狐商店さんからしてみれば一部の客先が「やばい、あの店はやばい」と足を遠のかせる結果となったかもしれない。みなさん安心してください、僕は野狐商店さんとは全くの無関係です。


記事名『新幹線を吞み込んでみたら世界が平和になった』
http://norakitsune.hatenablog.com/entry/2016/10/13/004042
yahoo!検索より 検索ワード「新幹線 平和」
何より衝撃だったのがこの検索をした人だ。なんだ、JRにでも面接に行こうと思ったのか?
なんだか想像したら面白くなってきた。地方から出てきたリクルートスーツを着た青年が言う。

青年「私は、新幹線が平和を持ってきてくれると信じています」
面接官「・・・ほう?」
青年「新幹線の最高速度は、時速約300キロにまで達します。今までは東京ー大阪間が何日もかかったのに対し、新幹線が誕生したことで今や2時間半と短縮されています」
面接官「何日も・・・いつの時代のことを言っているのかな?」
青年「無論、江戸時代とか、そのあたりです」
面接官「そうか・・・それで、経済的収益が新幹線の導入により、一層大きくなったと?」
青年「いえ、そこは大した問題ではありません」
面接官「なるほど、違う視点があるのか、面白い、聞こうではないか」
青年「新幹線を、吞み込もうとしている人がいるのです」
面接官「・・・???」
青年「新幹線を吞み込むことで世界が平和になると考えている人がいるのです。このように、新幹線はその速さを生かし、世界中の人に夢を見せているのです」
面接官「いよいよわからなくなってきたぞ」
青年「ですから、新幹線の存在は、それだけで人々を幸福にするのです!他の在来線では不可能です。これだけの速さがなければ、新幹線を吞み込もうと思ったりもしなかったでしょう、その人も」
面接官「新幹線の存在自体が人に幸せを与えるのは聞いて嬉しいのだが、その友達の幸福の定義には多少の疑問を感じるね」
青年「友達ではありません、ネットの人です。あくまで私見ですが、彼は『のぞみ』を想定して書いたものかと思います。形状が、口に入れやすそうなので」
面接官「・・・・・・」

なんだか想像するのがしんどくなってきた。
僕が面接官なら、間違いなくその場で「不採用」通知している。
青年よ、すまぬ。

それ以外にも幾つか検索ワードはあったが、最期の『新幹線 平和』以外は、至極真っ当な検索ワードだった。
つまり、よりPV数をあげるには、至極真っ当な記事を書くことが第一の条件であるとわかる。

 

・・・と、ここで思考を止める。

残念ながら、僕は別に今書いている文章が読まれようと読まれまいと気にしていない。

「これまでの考察は一体なんだよ!?」

そう思うだろう、まさにそれが狙いだ、意味がわからないだろう!?

言い切ってしまうと、僕は他者からの閲覧を「前提条件」としてブログを書いていないし、PV数を伸ばそうとも思わない。こう言うとブロガーを蔑んでいるように聞こえるかも知れないし、読者を馬鹿にしているように思われるかもしれないが、全くの逆である。

意味がある文章は、正直、もうすでにネット上に溢れかえっている。
僕がどれだけ新しいと思った話題をふったところで、それは二番煎じにしかならない。
それに僕の価値観は、すでに他のソースに影響されてしまっていることだろう。
影響された価値観を流布したところで、読者にどのような影響があるかは僕にはわからない。
価値観の善悪は、個人の生きる環境によって異なるのだから、軽々しく流布しようとも思わない。

いち個人として僕がブログを書く理由は明確であるし、それはいちブロガーとしての僕に干渉しない。
いちブロガーとしてブログを書く理由があるとすれば、無意味に意味を見出してもらうことである。
読者頼りではあるが、読者を信頼してこそ、だ。

あの「新幹線 平和」を調べた青年のように。
ほんとなんなんだあの検索ワードは・・・。